年収1000万の人も!?医療機器メーカー営業の仕事内容

医療業界について

医療業界の営業職は医療機器メーカーにしても、MRにしても高収入で人気な職種の一つかと思います。

ただ、実際の業務は結構多忙で、その激務と求められる知識水準の高さから耐えられなくなる人も一定数おり、離職率の高い業界ともなっています。

では、実際の医療機器メーカーでの営業の仕事内容はどのようになっているのでしょうか。そして収入的にはどの程度の金額を得る事ができるのか。

このあたりを経験も含めてお伝えしていきたいと思います。

今後医療機器メーカーへの就職、転職を考えている方の参考になれば幸いです。

転職を検討されている方はこちらもどうぞ。
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年収1000万の人も?医療機器メーカー営業の仕事内容

医療機器メーカーの営業職の1日の行動は全てと言っても過言ではないぐらい自身の「裁量」で決める事になります。

主な業務としては、製品情報提供、製品説明、製品デモ、手術・検査の立ち会いなどが挙げられます。

取り扱う製品によって動き方も変わり、医療機器の中でも機械系(CTやMRIなどの大型機器や部門システム)なのか、手術で使う製品や患者さんの体内に入れるインプラント製品などの高額消耗品か、そこまで金額は高くないがチューブやシリンジなどの消耗品なのか、それぞれで少しずつ活動方法も変わってきます。

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メーカー営業で治療製品を取り扱いの場合

1人が担当する施設数は30前後ぐらいから多くて60ぐらいが相場なのかなと話を伺っていると思います。

一番多い人だと関東や関西地方全域なんて方もいたので、そうなるとかなりの件数になりますが、これは結構稀です。

また、治療で使用される製品なので、顧客は医師がメインとなるでしょう。

優先順位を決めて訪問を行い、効率的に売上を計上していくように計画する事が必要となります。

午前中

治療で使用される製品を取り扱う場合、メイン顧客である医師は朝から手術や外来などが入っていることが多いでしょう。また、病棟業務で患者様の回診に行かれたりしている事もあります。

手術で自身の製品が使用されると決まっている場合、実際に使用方法に関する相談を手術の場で求められる事も最初はある為、立ち会い業務を行う事になります。
特に初回となると慣れていない事もある為、使用方法に関して聞かれた事にその場で回答していく事になります。

また、手術が入っていても慣れてくると立ち会い業務も不要となってきます。
その場合には、手術前に医師が来るのを待機し、その日使用する物品があればそちらに関する話をして退室するといった感じでしょう。

手術が入っていない場合だと、医師の外来を開始するのが8:30からなどになります。
なので、短時間で済む用件(資料を渡すだけなど)の場合には外来前に待機して資料を渡すなどということもあります。

また、外来や手術が入っておらず、午前中に時間のある場合などには治療に関する相談の面談を行う事もあります。
実際の患者の画像を見ながら使用する製品の有効的な使用方法に関して、サイズの相談などに応えて準備をするようになります。

お昼前後

面会を行いたい医師の手術や外来が一旦終了するのが、大体このぐらいの時間になります。
なので、出待ちをして面談を行ったり、アポを入れておくとこのぐらいの時間を指定されることが多いです。

また、製品説明会や製品のデモを行うケースもあります。
その際にはお弁当を用意するなどして、対応を行うこともあります。

この説明会はメーカー側としては、ゆっくりと話を聞いてもらえて、製品のPRにもなるので力を入れる企業は多いかと思います。

これがきっかけで次の治療での使用につながるケースも多いのです。

午後

午後の訪問に関してが、医療機器メーカーの訪問のメインとなります。なので、この午後の訪問の計画性を立てる事が大切になってきます。

午前中と同じですが、午後から手術や外来の場合もあります。

なので、立ち会い業務をする場合には、午前同様一緒に治療に入りますし、立ち会い不要の場合で、短時間の用件で済む場合には手術前、外来前を利用して面会を行う事もあります。

また、大事な手術が入っているケースだと午後にしっかり時間を確保して頂き、製品説明、製品デモを時間をかけて行うケースもあったりします。

午前は手術、外来、病棟業務で忙しい印象がありますが、午後になると少しずつ時間を取れる医師も出てくる為、午後の訪問に関しては力を入れて対応すべきでしょう。

夕方

大体この時間になると医師は院内で会議、診療科での会議があったりします。なので、アポを取るのであれば、その前後になります。

また、時間のある場合にはこの時間から製品の説明会を行うケースもあります。夕方の製品説明会はお昼と違ってその後の予定もなく、デモ品をしっかりと触ってもらう事ができるケースも多いかと思います。

時間にして、18:00ぐらいから20:00ぐらいまでのイメージです。

このぐらいだと代理店むけに訪問を行うケースが多いです。

医師からの情報を確認したり、新製品の案内や製品説明会を行うこともあります。

メーカー営業で機械製品を取り扱う場合

画像診断装置、その他病棟のシステム、オペ室関連のシステムなど機械物と呼ばれる製品を取り扱う場合、大学病院、総合病院から診療所やクリニックなど幅広い顧客を相手にすることが多いです。

こちらは治療を対応する施設に比較すると対象となる施設数は圧倒的に多くなり、50施設から100施設前後が担当先となる事もあります。

このような機械物に関しては、「これいいね、すぐ買おう!」となるのはかなり稀です。なので、使用される病院の部署から病院の事務へ購入の為の予算を確保してもらう必要があります。

また、担当している施設のシステムが老朽化している事に気づいたら購入の計画などを確認してその把握も必要になってきます。

そして、こちらの機械物に関しては、扱う物によって様々な部署の担当の方に面会する必要があります。

治療、診断をする医師、実際に操作をするコメディカル、購入の窓口となる部署(用度課や資材課などと呼ばれる)へのアプローチが必要となってきます。この中でも特にどの人の意見が一番強いのかを判断し、キーパーソンの見極めをする事が重要です。

午前中

この時間はなかなか診療現場を担当する医師や医療スタッフに訪問できるケースが少ないと思います。

なので、病院事務に対してのアポを取得して訪問する事で時間を有効に使えると思います。

もし機械物を扱う営業をされるのであれば、午前中に事務担当の方に面会して購入計画などを確認したり、見積書や資料提出をするのが良いでしょう。

お昼前後

この時間になると午前の診療等が大体終了します。

なので、このぐらいの時間から医師、コメディカルは対応可能になるので、訪問できるようになるかと思います。

ただ、お昼前で空腹という事もあるので、内容によってはお弁当を用意して、製品説明会にする方が良いというケースもあります。

状況に応じて変化をさせてみてください。

午後

午後の訪問に関しては、機械物メーカーでもメイン活動となります。なので、この午後の訪問の計画性を立てる事が大切になってきます。

午後の診療の状況にもよりますが、15:00ぐらいからであれば医師もコメディカルも少しずつ対応が可能になってきます。それまではまた事務への面会でも良いかと思います。もしくは医療機器代理店担当者への面会時間としてもいいかもしれません。

15:00以降になると予定の検査なども少しずつ終了するので、また医療スタッフ向けの情報提供を行う時間にするのが良いかと思います。

夕方

こちらは製品説明を集合で行う際には、最適かもしれません。しっかり時間を確保してしっかり聞いてくれます。

注意点としては、コメディカルはこの時間になると帰宅されるケースが多いです。病院事情で残業を気にされて早めに帰宅されたい方々もいます。

なので、この時間でも面会できる人を把握しておき、その人に対する面会時間に当てるのがいいかと思います。

この時間は代理店担当者向けの面会時間がメインとなるかと思います。

また、この時間だと面会できる顧客も少ないので、ひたすら事務作業になります。

機械物は消耗品と違って見積書作成などの業務があります。

なので、帰宅してからでもいいのですが、事務作業は結構多いです。翌日の訪問先へ提供するための資料の作成、事務向けの提案書や見積書の作成などが挙げられます。

収入は?

そんな医療機器メーカーの収入に関してはどうなの?と気になる方もいるかと思います。

実際のところ企業によっての差や同じ企業でも年齢、転職での入社であれば前職での収入金額からの考慮となったりします。

それでも収入に関してはそんなに困る事はないかと思います。

人にもよりますが、大体固定で450~500ぐらいは若い年齢でももらえると思います。

それにボーナス金額と企業によっては休日出勤手当が加わります。この両方は企業によって本当に差があります。

  • 比較的固定給与が高く、業績が良かったとしてもボーナスがそこまで上振れはしない企業。
  • 固定給与は高くはないが、ボーナスの比率が大きく、業績によって収入を自身で変動させる事ができる企業。
  • 両方とも高い水準の企業。
  • ボーナスはなく、完全年俸制の企業。

このような感じです。
同じ医療機器取り扱いでも分野による仕事の違い、企業によって給与設定の違いがありますので、入社を検討される際にはこのあたりも気にして確認してみる事も入社してから不満に思わない為に必要です。

まとめ

取り扱う製品によって1日の動き方は変わってきます。

どの顧客に面会すべきかをきちんと整理して計画しましょう。

収入に関しては企業による考え方があるので、確認しておきましょう。

労働時間の変化

今回は、一日をフル活用した時の流れを記載してみましたが、毎日このような感じでもありません。

企業での研修が終了して1人で現場活動を行うようになると、自身で計画して動くようになるので、忙しくする事もできますし、暇にする事もできてしまいます。
一見、朝から晩まで働くし、大変そうだなって思う方もいるかもしれませんが、自分の裁量で仕事量は調節できます。

また、個人の今までの経験上は、入社直後は業務量が多くなります。それは顧客との接点もまだなく、実際の状況を理解する事も必要ですし、成果を出す為に種をまく必要があります。

なので、先に記載したような活動を繰り返し行う必要が出てきます。なので、売上は入社後に右肩上がりに、業務時間は右肩下がりにしていくのが体調を崩さない為にも目標となります。
業務量も多いまま、売上も上がらずだと何か非効率になっていることがあったり、活動の内容が不十分の可能性もあると思いますので、一度計画の見直しなどを行うと良いでしょう。

ぜひ、収入もアップさせて、家族との時間も確保しつつ、医療業界での営業を通じてスキルアップも目指して頂ければと思います。

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