潜在看護師とは?復職しない、できない理由と対策。

医療業界について

皆様は「潜在看護師」という言葉をご存知でしょうか?

はらぺこ
はらぺこ

今回私は知人の医療関係者向けの人材業で働く方からこの言葉を聞いて初めて「潜在看護師」という言葉を知りました。

今回この言葉を教えてもらってから色々と調べてみたのですが、厚生労働省のデータによると、実際に看護師として働いている方の人数は約154万人で過去から見てみると右肩上がりで増え続けていました。

おそらくその後も増え続けていると思います。

しかし、今回記載した「潜在看護師」も年々増加していると言われているそうです。実は教えてくれた人も潜在看護師でした。

実際私の知人にも何人かいると思ったりしました。

なぜ資格を持ちながらも看護師として働かない、もしくは働けない「潜在看護師」が増えているのでしょうか。

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潜在看護師とは?復職しない、できない理由と対策。

今は転職・復帰支援サービスもあるみたいなので、無料で活用もできますし、積極的に復帰に向けて活用していくことをおすすめします。

企業で働く会社員も同じですが、転職支援サービス要はエージェントはキャリア相談などにも対応してくれています。

復帰を目指したプランなども提案してくれると思いますので、第二のキャリアを築いて頂ける事を願っています。

「潜在看護師」とは?

まずは言葉の定義です。

潜在看護師とは、年齢65歳以下で資格を持っているにも関わらず、看護師として病院などの臨床現場で働いていない方のことを指します。

増える潜在看護師

2012年の時点では、潜在看護師の数は71万人とされています。

はらぺこ
はらぺこ

こんなにたくさんいるんですよね。一つの市町村の人口ぐらいいる事に驚きました。

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なぜ潜在看護師が多い?

先ほどの厚生労働省のデータによると上位2つは「結婚、出産・育児」になっています。

現在は男性の看護師さんも増えてきていますが、やっぱり病院へ行くと看護師をされている方は圧倒的に女性の方が多いですよね。

一般的にですが、結婚し、子供が生まれると子育て・育児に専念するのは圧倒的に女性の比率の方が多いのが現実であり、職務のブランク期間が生まれてしまうのです。

だいぶ日本も女性の社会進出が普通になってきていますが、それでもほとんどの女性にとって結婚、そして特に出産・育児は人生のライフイベントとして大きな比重を占めるのではないでしょうか。

看護師の場合、出産・育児等で一度臨床の現場を離れてしまうと、復職へのハードルが高いと感じてしまうらしく、先に述べた人数の潜在看護師が生まれてしまっている状況です。

育休制度を利用して復職すれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、そんなに簡単に思い描いたキャリアを歩む事は出来ないのが現状だったりするのです。

看護師の離職理由としての「結婚、出産・育児」

看護師の離職理由でも、職場の環境に関する問題以外の、個人の状況に関する理由のうち「結婚・妊娠・出産」が多くの割合を占めているといわれています。

医療介護の知識・スキル、技術は日進月歩で変わっていきます。現場を離れていた看護師が臨床の現場に復職するときの不安は相当なものでしょう。

医療介護サービスの多様化、さらなる量・質の向上が求められる高齢化社会の到来により、看護師の労働市場における需要は今後も十分にありますが、看護師は、

  • ブランクによる不安
  • 当時の現場の知識しかなく、進歩についていけるか不安
  • 実務感覚の鈍りによる不安

医療という現場を経験し、命に近い業務をしていたからこそ、臨床の現場に復帰しても足手まといになるのではないかという精神的な不安から戻れないという現実があります。

企業などで働く人も

実は看護師の資格を持ちながら、臨床現場にいないのですが、企業で働いている人もいます。

現場で働いていた時に、よく会う企業(医薬品、医療機器メーカー)の現場担当者と話す機会があり、仕事を通じて企業で働く事に対する意欲が出てきた為、臨床現場ではなく企業の社員として働くなんて人もいます。

はらぺこ
はらぺこ

今回話を聞かせてくれた方もこのタイプ。今の仕事にこの人の力は必要であり、臨床現場にいない事は残念なのかもしれませんが、現在の働きを見ていると充実が伺える為、仕方ないのかなと思ったりもしています。

人間関係などによる離職

これは病院だけではなく、企業で働く方全てに当てはまる理由と同じかと思いますが、人間関係です。

ただでさえ業務も忙しい中で、人間関係にも悩みが出たら復職するのも悩みますよね。

また同じ事が起きるかもしれないと考えると一歩踏み出せないという気持ちになるのは仕方ないのかなとも思ってしまいます。

業務過多、給与問題

やはり就業環境自体がハードな為、嫌になってしまう人も割合としては多かったです。

超過勤務、休暇が取れない、夜勤負担など、ブラック企業顔負けの就労環境に人の命ですからね。ストレスは半端じゃないと思います。

また、そんな過酷な業務内容に対して、やはり収入面で納得がいかないという意見もありました。

潜在看護師の問題は社会課題

社会的にも最近ようやく潜在看護師が問題視され始め、看護師の離職を防ぐ目的で福利厚生を整えたり、復帰支援研修を行う病院も増えてきています。

しかし、まだまだ十分ではなく、今後も課題解決の為にいろんな支援が必要な状況です。

調べていく中で、日本看護協会は現在、新型コロナウイルスの蔓延もあり、潜在看護師の方の復職に対する呼びかけもされている状況でした。
(日本看護協会のHPより)

復職への対策

実はほとんどの潜在看護師の方が復職を希望されているというデータもあります。

大阪労働局が行ったアンケートによると、実に85%の方が看護師への復職を希望されているそうです。

これは朗報ではありますね。

このような方々がどのようにして復職して行けばいいかも知人に聞いてみました。

再学習

これは当然かもしれませんが、医療が進歩しないという事はあり得ません。なので、再度の学習が必要になります。

ただ、これは既に一度経験している事もある為、そこからどのように変化しているかを考えると、インプットに関してはそこまで問題にはならないのではないかとのことでした。

復職支援の制度を活用する事で比較的すぐに解決できるであろうとのことです。

いきなり正規雇用にしない

まずは時間も考慮してくれやすい非正規雇用から復帰して、短時間の勤務から慣らしていく方が良いとのことでした。

このような求人も多数あるとの事ですので、家庭との両立もいきなりは大変かと思いますので、徐々にで大丈夫です。

書類等に記載する内容に注意

復職するという事は、中途採用という枠になります。

以前の職場の退職理由が、結婚や出産・育児であれば、仕方ない事だと相手も特に気にする事もないでしょう。

しかし、本当にそうであっても、「人間関係が悪化して退職した」などと記載してしまっては、「この人、採用して大丈夫かな?」とあまり良い印象は持たれないと思います

これは企業における志望動機や前職の退職理由を聞かれるのと同じになりますが、基本的には前向きな理由にすることをおすすめします。

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