面接を試験のように捉えてしまうと、返答などで緊張してしまい、好印象を与えることができません。
そこで、当記事では「面接=会話」と捉えることを、提案させていただきます。実際に私は、面接が大苦手だったのですが、「面接=会話」と捉えてから、上手くいった経験を持っていますよ。
面接は水物! 思い通りにはいかないもの
面接についてですが、「絶対にこの質問がくる」と、断言することはできませんね。やはり、面接は水物であり、その時々によって、異なった質問を受けることになるのです。
また、同じような質問を受けることはありますが、微妙にニュアンスが違ったりするので、完璧な対策を立てることは無理でしょう。
そもそも、毎回のように全く同じ質問を受けていたら、面接で悩む人はかなり少なくなるはずです。
面接で受ける質問は、完璧に予想できない
今までの面接で受けた質問を、思い返してみてください。おそらく、それぞれの面接によって、受ける質問は異なったはずです。
もちろん、「志望動機は何ですか?」といったような、定番の質問は受けやすいんですけどね。ただ、そんな定番な質問も、「なぜ我社に応募したのですか?」「当社に入ってやりたいことは何ですか?」といった具合に、ニュアンスが異なってくるものです。
このように、面接で受ける質問は、毎回のように異なってくるため、対策を立てるのは難しいのです。
面接質問の返答に正解はない
「この返答をすれば100%評価される」というのは、面接においては絶対にありません。仮に、100人の転職希望者がいる場合、同じ面接質問をされても、返答内容は100通りになりますからね。まさに、人間の性格に正解がないように、面接質問の返答にも正解はないのです。
もちろん、質問を受けた以上は、それに沿った返答をしなければいけません。いくら返答内容に正解がないからといって、何でも喋っていいわけではありませんからね。
ただ、同じ質問に対しての返答内容が十人十色になる以上、「面接=試験」と捉えるべきではないのです。
「面接=試験」と捉えてはいけない
「面接=試験」と捉えて練習をしたら、どうなるでしょうか。やはり、正しい返答の仕方を考えて、疲労困憊になってしまうはずです。
先述したように、面接質問の返答に正解はないわけですから、「正しい返答の仕方」を考えても、出てくるわけがありません。ここは一旦、「面接=試験」という考えを、思いきって捨ててしまいましょう。
正解があるものの対策は簡単
試験には正解がありますよね。やはり、試験のような正解があるものの対策については、勉強や練習をすれば問題ありません。
例えば、受験で合格したいのなら、出題されるであろう問題などを用意して、勉強をすればいいわけです。また、例えば、50m走を7秒台で走りたいのなら、それを目標にして練習をすればいいでしょう。
このように、正解があるものについての対策は、単純に勉強や練習をすれば問題ないのです。
面接に正解はない… 練習してもキリがない
一方で、面接には正解がないため、単純に練習などをしても、キリがありません。そもそも、面接質問は完璧に予想できないわけですから、目標すら立てることができませんね。やはり、目標がないわけですから、練習をしたところで、どこに向かうべきかわからないことでしょう。
もちろん、全く練習をしていない状態で面接に挑んでも、上手く返答をすることはできません。ただ、面接には正解がないわけですから、試験勉強のような練習をするのは、かなり非効率になるのです。
具体的に提案させていただきますと、「面接対策において、ガッツリな練習はしないほうがいい」と言うことができます。
ガッツリな練習をしないほうがいい理由
面接対策においては、ガッツリと練習しないほうがいいわけです。確かに、不安で練習したくなるでしょうが、勇気を持って「ガッツリな練習」は避けてみましょう。ここからは、ガッツリと練習しないほうがいい理由について、提案をさせていただきます。
予期不安を感じてしまう
多くの失敗については、「こうなるのでは?」という具体的な想像からきます。やはり、ガッツリと練習をすれば、「面接では何を聞かれる?」といった具合に、具体的な想像をしてしまいがちです。結果として、予期不安を感じてしまい、本番ではかなりの緊張をしてしまう恐れがあるのです。
一方で、練習を軽いものに留めていたら、面接に対する具体的な想像はしないはずです。結果として、リラックスした状態で面接に挑むことができ、すんなりと返答ができたりするものなのです。
何度も噛んでしまう
例えば、新入社員が覚えたてのマニュアル言葉を喋ろうとすると、噛んでしまったりするものです。一方で、同じ言葉であっても、アドリブで出たものであれば、すんなりと喋れることでしょう。
人間というものは、「きちんと喋らなければいけない」と思うと、途端に緊張をして、噛んでしまいがちになります。
もちろん、面接練習をガッツリとしていると、「練習した返答内容」が悪くも脳内に入り込んでしまいます。結果として、「きちんと喋らなければいけない」と思ってしまい、緊張をして噛みがちになるのです。
一言一句を完璧に伝えようとして、どもってしまう
「面接で受ける質問は、完璧に予想できない」と先述いたしました。ただ、練習時と全く同じ質問を受ける可能性を、捨てきることはできないわけです。例えば、「志望動機は?」というような定番な質問は、当たり前のように受けますからね。
では、「志望動機を答える練習」を、100回もしていたらどうなるでしょうか。おそらく、面接で「志望動機は?」と聞かれたときには、練習時と全く同じように答えようとするでしょう。
しかし、一言一句を全く同じように伝えようとしたら、どもってしまうかもしれません。特に、1つの単語を忘れてしまったら、一気に返答内容が崩れて、不自然なものになってしまいます。
アドリブのように出てきた言葉で返答をしたほうが、自然なものになるため、好印象を与えることができますよ。
無表情になってしまう
また、一言一句を全く同じように伝えようとしたら、練習内容を思い出しながらの返答になりますよね。やはり、言葉を思い出そうとしたら、無表情になる可能性は高いでしょう。
面接においては、表情も大切になってきます。やはり、無表情な状態で面接に挑んでしまったら、「暗そう」などと思われて、印象が悪くなってしまいますからね。
一方で、軽い練習に留めておけば、アドリブが必要となってくるため、緊張しつつも表情は自然になりがちなのです。
面接前日に、軽い返答練習をしておこう
正直なところ、面接対策については、「前日の軽い返答練習」だけで問題ないと、私は考えています。
実際に私は、ガッツリと面接練習をした結果として緊張してしまい、返答が不自然になりがちでした。そこで、思いきって「どうせ失敗するなら、前日だけ軽く練習しよう」と思って、実行してみたのです。すると、不思議とリラックスすることができて、評価されることが多くなりましたよ。
ここからは、私自身が実行していた、「面接前日に行うべき軽い返答練習」の方法を提案いたします。
「薄い面接練習本」を、一冊だけ用意する
用意するものについてですが、「薄い面接練習本」の1冊のみになります。薄いものには最低限の想定質問しか載っていないため、自然とガッツリな練習からは遠ざかることができるでしょう。
もちろん、「薄い面接練習本」であっても、押さえておくべき最低限の想定質問は載っているので安心してくださいね。
ぜひ、書店の就職・転職活動コーナーに行って、なるべく薄い本を見つけて購入してしまいましょう。
「薄い面接練習本」を見て、一通り返答練習をする
「薄い面接練習本」を買ったからといって、毎日のように練習する必要はありません。先述したように、面接の練習については、前日の1回のみで問題ないのです。
面接前日になったら、用意した「薄い面接練習本」を見て、一通りの返答練習をしましょう。おそらく、本自体が薄く、想定質問が少ないため、数分程度で終えることができるはずです。
ぜひ、面接練習はすぐに終わってしまうからこそ、前日だけは確実に行うようにしてください。
「難しい」と思った返答だけ、何度か練習をしておく
面接練習においては、前日に軽く行えば問題ないわけです。ただ、絶対に失敗をするような状態で、面接に挑むのはいけません。
例えば、面接練習において、「長所の返答が難しかった」と思ったとします。この場合、実際の面接で長所を聞かれたら、上手く答えられない可能性が高いですね。
このように、「難しい」と思った返答については、何度か練習をしておきましょう。このように、何度か練習をしておくことで、本番はしっかりと答えることができ、より採用に近づくことができるのです。
返答の練習をするときは、声に出しておこう
面接練習は声に出して行ったほうが、本番でもスムーズに返答することができますよ。また、声に出して練習をすれば、噛みやすいポイントなども把握できるため、より対策が立てやすくなります。もちろん、小さな声でも問題ないので、きちんと口を使って練習してみてくださいね。
余裕があるのなら、転職エージェントなどを利用するのも手
面接練習においては、前日に軽い返答練習をすれば問題ありません。ただ、時間的に余裕があるのなら、転職エージェントなどを使って、面接練習をするのもアリでしょう。
転職エージェントなどを使えば、「面接官役」がいることになるので、より本番に近い雰囲気の中で練習することができますよ。
「面接会場の雰囲気」に慣れることができる
面接官役がいたほうが、リアリティのある練習になりますね。例えば、どんな質問が飛んでくるかわからないわけですから、より面接に近い雰囲気の中で練習することができます。だからこそ、時間に余裕があるのなら、転職エージェントなどを頼って、面接練習をしてもらいたいのです。
ただ、転職エージェントなどを頼るとしても、ガッツリとした練習はしないことをオススメします。やはり、何度も何度も練習してしまうと、予期不安などを感じてしまいますからね。
仮に、転職エージェントなどを利用するとしても、面接練習は数回程度に留めてもらいたいのです。
友達に面接官役になってもらうのもアリ
ただ、「転職エージェントを活用するのは面倒」と、考える人も多いでしょう。この場合は、友達などに頼って、面接官役になってもらってはどうでしょうか。
面接官役になった友達に、先述した「薄い面接練習本」の中から、ランダムに質問をしてもらうのです。
このような練習でも、リアリティを感じることができるでしょう。ひいては、面接会場の雰囲気に慣れることができ、本番でも緊張が和らぐはずです。
「面接=会話」と捉えよう
面接で緊張をしてしまうのは、仕方のないことでしょう。ただ、「面接=会話」と捉えると、少しだけ緊張感が和らぎますよ。ぜひ、面接本番においても、「これは会話なんだ」と考えて、軽い気持ちで挑んでみましょう。
「面接官=気さくな先輩」と思ってみて
面接官のことを、気さくな先輩だと思ってみてはどうでしょうか。つまり、面接においては、「気さくな先輩と会話をするような感じ」で挑んでみるのです。
気さくな先輩と会話をするときには、敬語を使うといった具合に、最低限の礼儀をわきまえるはずです。しかし、会話相手は気さくな先輩なわけですから、リラックスをしながら話すことができるでしょう。
・気さくな先輩との会話…敬語を使いつつも、リラックスしながら話せる
ということです。まさに、面接官のことを気さくな先輩だと思えれば、緊張感が和らいで、スムーズな返答ができるものですよ。
最後に
この記事では、「面接対策としてガッツリと練習してはいけないこと」を、提案させていただきました。ただ、面接対策にも正解はないため、当記事で提案したことが「100%正解」というわけではありません。あくまでも、私がオススメする面接対策を、提案させていただいたに過ぎないのです。
ただ、ガッツリな面接練習をしても上手くいかないのなら、当記事で提案した方法を試してみる価値はあるでしょう。やはり、リラックスした状態で面接に挑むことができ、上手くいく可能性が高まります。
記事カテゴリの紹介
筆者が実際に活用したおすすめ求人及び転職エージェントを「おすすめ転職サービスまとめ」にてご紹介しています。
転職に関してのアドバイスは「転職・就職」からどうぞ。
営業スキルをアップさせる為のコツは、「営業スキル」を参考にスキルアップに繋げてみてください。
低学歴からの逆襲に役立つ記事は「Fランの戦略」からどうぞ。
人間性の成長については「自己啓発」をご覧ください。
コメント