医療機器メーカー営業の役割と働き方。実は彼氏として最適!?

医療業界について

前回医療機器代理店営業について簡単にお話しさせて頂きました。

今回は医療機器メーカー営業の役割や働き方、メリットとデメリットについてお話しさせて頂きたいと思います。

また、医療機器営業の彼氏がいて、
結婚等先々も考えているのですが、どうですか?
すごく仕事が忙しそうにしているのですが、実際どうなんですか?

なんて事も質問にありましたので、その辺りに関しても記載していきます。

この記事でメーカー営業の職務内容がご理解頂けるかと思います。

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医療機器メーカー営業の役割と働き方。実は彼氏として最適!?

医療機器の代理店とメーカーは製品を病院に販売するということは同じですが、働き方が違います。

前回も記載しておりますが、どちらがいいかは個人の考え方になってくると思いますので、それによって好きな方を選択すればと思います。

代理店はメーカーから仕入れて販売するので、販売できる製品がほぼ無数に存在し、広く浅い知識が求められます。

メーカー営業は販売できる製品が自社製品のみに限られますので、範囲は限定されますが、深い知識が求められます。

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医療機器メーカー営業について

メリット

普段の行動は自分の裁量による

医療機器メーカーは基本的には直行直帰であることが大半だと思います。なので、自宅を出る時間から帰宅する時間まで、全て自分の裁量に任されます。

もちろん会社に出勤してから、営業に出るという企業もありますが、ほとんどが直行直帰の形態を取っているのではないでしょうか。

何時に起きて、何時から仕事しても、顧客である医師、コメディカル、事務の方に面会し、それによって製品が売れることが最重要なので、定時のような概念があまりないです。

なので、サボるも、追い込んで多数の訪問件数をこなすも自分次第となります。

製品や疾患などの知識が深くなれる

製品を作っている企業側の営業なので、自社製品に対する製品知識は誰よりもないとなりません。

使い方から、製品の論文上の成績(治療効果、安全性、合併症の確率など)も理解して、正確に医師や医療スタッフに伝える必要があります。

これらの情報を元に、医師や医療スタッフと治療について深く会話を行うことになります。取り扱う製品によっては治療方針に関しての相談を受けるケースもあるでしょう。一見重たい話のように聞こえるかもしれませんが、このような活動で患者の治療に役立ったなど、顧客から感謝のコメントをもらえる事もあり、活動に対する効果も実感できて、やりがいを感じられると思います。

中には自社製品を売りたいが為に、適当なことを言う営業担当者もいますが、そのような方は大体のパターンで医師から疎遠になってしまうことが多いです。

現在はコンプライアンスも厳しい時代ですので、正しいやり方で勝負し、競合他社に勝つ必要があります。

一つの病院でダメでも他で取り戻すことも可能。

メーカー営業は1人で複数の施設担当になることが多いです。

市町村単位から県単位、地方単位の担当など企業によって様々です。

なので、この病院の顧客とは相性が悪くて営業がしにくい、売れない、最悪トラブルになったといった事があっても、他病院への営業活動で挽回することもできます。

売上目標金額に対して、どこの病院で販売実績を作ろうと担当個人のやり方次第、ターゲット先次第となるのです。

代理店営業のように1つから多くて5つの病院を担当となると失敗すると取り返すことが難しくなります。

メーカー営業はもう少し広い視点で自分が担当しているエリアで「流行り」を作るイメージで仕事をする必要が出てきます。

高収入

こちらはやはり魅力ではないでしょうか。

比較的若年時期からも世間的には高収入であることが多いかと思います。

また、国内系メーカーか外資系メーカーかで違ってくるとは思いますが、特に外資系メーカーは、より高収入である事が多いかと思います。

理由は達成率によるインセンティブ制度を採用している企業が多く、実力によっては1000万円近いインセンティブが支払われることもあります。

使用する顧客と関係性が深くなれば価格交渉で優位に。

実績が安定してくると代理店からの値下げ交渉があると思います。

ここで医師との関係性が代理店よりも強くなると優位に進めることができます。

値下げ依頼が来ても、メーカー側の努力や医師からの指名である為、値下げは難しいと交渉を棄却することもできてきます。

代理店営業とはもちろん二人三脚なのですが、利益の取り合いでもある為、ここは戦いでもあるのです。とは言え、断ってばかりでは他社を採用されてしまう可能性もある為、ある程度協力してもらえるように交渉していく必要もあります。

例えば、交渉を受けている担当者に自分の代わりに販売を依頼する事で、他の顧客に時間を割く事が可能になります。こういったメリットを考慮して進めていく事も必要となってくるのです。

デメリット

転勤は全国規模

ほとんどのメーカー営業は転勤は全国規模であると考えておいた方が良いかと思います。

特にお子様がおられる方は、年齢によっては単身での転勤となることもあります。

ただ、転勤になる際には会社側から家賃補助も支払われるケースも多く、引っ越し自体の手当も出る企業が多いと思いますので、そこは他業界に比較すると恵まれている点でもあるかもしれません。

ポジティブに考えると少し長い期間地方に会社の補助付きで旅行に行きつつ仕事ができると考えられれば、気持ち的にも前向きに取り組めると思います。

研究会、イベント関連、緊急治療での休日出勤もある

どの治療・診断分野も関連学会というものが存在します。

担当する分野の大きな学会は年に数回あり、全国から都道府県レベルの小さなエリアでの研究会も含めると毎週何かしらのイベント対応を行うといった可能性も出てきます。

特に自分が担当している医師が発案の会を依頼されて、対応する際には会場予約から会のスケジュール作成などの打ち合わせも増えます。

会当日はもちろん、準備なども含めて協力するケースもありますので、土日に出勤して対応を行う事もあるので、多少の覚悟は必要です。

しかし、こういった会では医師や医療スタッフが多く集まりますので、機器展示や広告を出す事で、複数の顧客に製品情報をお知らせすることができるといったメリットもあります。

また、土日出勤をすると、休日出勤の手当がほとんどの場合で発生します。これはこれで、収入に反映されるので、メリットでもあります。

治療トレンドの勉強などは常に行う必要がある。

当然ながら顧客は医師だったり医療スタッフである事が多いです。なので取り扱う製品の詳細な情報を求められます。

医師は常に治療における最新情報を求めていますので、以前からの内容と合わせて現在のトレンドなども含めて常に情報を更新し続けていく必要があります。

なので、勉強があまり好きではないという方にとっては苦痛かもしれません。

正直、どの分野も勉強を継続していないとついていけなくなります。常に医療は進歩を続けており、新しい研究の結果が論文として発表されたりと急にトレンドが変わる事も少なくありません。

また、病院事務と直接話をするケースでは、国内の医療情勢、診療報酬、担当エリアの地域医療構想なども頭に入れておく必要があります。

情報に敏感かつ、インプットし続けないとならないという点は覚悟が必要になると思います。

他社製品がかなり良いと売上が急降下となることもある

医療機器は、人の命に関わる製品で、企業自体の製品テストや、動物実験、人体に実際に使用した際の成績など、実際の医療現場で使用される前にかなり詳細なデータを元に承認を得る必要があります。

その際に、既存品よりも格段に治療成績が良い、使い勝手が良いなどといった大きなメリットがあると、他社製品発売直後から自分が販売している製品が使われなくなるといったことも多々あります。

これはこの業界特有の現象かもしれません。企業間の開発競争は激しく、どこの企業もより良い製品を新たに開発してきます。

業界内の流行りなどには敏感である必要があり、それに合わせて転職をする人もいますので、常に販売の流行りの中にいる事ができれば実際の実力とは別に販売もスムーズにできるかと思います。

急に事業解散なども

上記の他社製品の新発売によっては、成績が急に傾くという事も可能性としては出てきます。

そうなるとこの事業部は必要がないと判断され、事業部自体がなくなることもあったりします。

そうなると所属先がなくなるか、社内の他事業部に異動になります。異動できるのはまだ運がいい方かもしれません。

もしくは事業部買収などもありますので、今いる会社から自然と転職となってしまう可能性もあります。

実際に今ある企業も吸収合併を繰り返して名前が変わって存続しているなども当然のようにあります。

このようなことがあった時にも、生き残れるように、または他で仕事ができるようにいつでも転職ができるよう実力を磨く必要も出てきます。

まとめ

  • メーカー営業は一つの病院というよりも自分が担当したエリアで自社製品の「流行り」を作れるかが腕の見せ所といったところかと思います。
  • 1人の影響力のある医師に研究会などで有効性について話してもらうことで、製品の良さが波及していくこともあり、そうなると安定した販売も見込まれてきます。
  • そうなるとインセンティブも大きく跳ねる夢のある仕事でもあります。
  • ただし、他社も同じく仕掛けてきますので、それが当たると一気に売上が下降する可能性もあり、最悪は事業部の解散となることもあります。
  • このようにならないように常にトレンドの把握と自社製品がどのようにそれにマッチしていけるかを学び続ける必要があります。
  • また、転勤の範囲は全国で、これはある程度覚悟が必要かもしれません。

メーカー営業のおおよそがお分かり頂ければ幸いです。

これから転職などを考えている方の参考になれば幸いです。

彼氏としては?

ちなみに女性陣からの質問に回答すると、彼氏としても私はいいと思います。

医療機器メーカーでの営業職は仕事内容としては大変な部類に入るかと思います。転職サイトの中でも「営業職」という大きな括りの中で、他業界と違って別枠として設けられているのが、医療業界の医療機器営業やMR職になるのです。

理由は、内容が専門的過ぎるからです。なので、ある程度の知能と人の命に関わる仕事でもあり、性格的にも誠実さが求められるので適当な人は向いていないと思います(実際、適当な人は現場を見ていても何人もいましたが、大体顧客に目も当てられていません)。

分野によっては夜間緊急での対応や土日の緊急対応も時々あるので、理解が必要な部分はあります。繁忙期はそれぞれの企業の決算期が基本ですが、大体3ヶ月に1度締めの時期がくるので、その辺りは本当に忙しいでしょう。

そして、何より忙しい時期が新製品の発売時期です。医療機器は発売するまでに何億もの大金が動いています。それだけに新製品を出して売れないというのは本当に致命的です。

なので、発売される前から社内で製品に関するトレーニングも行いますし、どの顧客から紹介していくか、代理店へのアナウンスや協力体制についてどのように進めていくかなど、会議も増えます。

本当に激務ではありますが、その分基本的には高収入な方々が多いので、結婚などで先々を考えてもいいのではないでしょうか。特にメーカー営業は世間一般的に見ても高収入であることが多いと思います。

結婚の挨拶もそうですが、単純に交際中にご両親に紹介する際にも、嫌な顔をされる事はおそらくないと思います。現に女性側の立場で、両親に紹介する時に渋られたという話は聞きません。

こちらの記事もご参考に。
めちゃモテる!?医療機器営業の種類と違い

また、いくつものメーカーを渡り歩く人もいますので、経験も増えて、幅広い人材にもなれると思います。

医療機器営業に転職するには

そして、そんな医療機器営業を目指す方々に筆者が調べたオススメの求人及び転職エージェントを下記に紹介しています。

おすすめ転職サービスまとめ

転職に関してのアドバイスは「転職・就職」からどうぞ。

低学歴からの逆襲に役立つ記事は「Fランの戦略」からどうぞ。

人間性の成長については「自己啓発」をご覧ください。

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